2019/02/12
- ダイエット
- ボディメイク・シェイプアップ
〇〇の1つ覚え?糖質制限
こんばんは!浦和で唯一!「キレイで健康になる」パーソナルトレーニングジム「グッドシェイプ」代表 岡洋介です。
何故当ジムは糖質制限をしないのか?
それは「上手くいく人といかない人がいるから」です。
大事なのは個体差!
・脂質の管理ができるか?
・消化能力は?
・肝機能は?
まず糖質制限について。
糖質制限にも色々ありますが、ほとんどの短期集中ダイエットジムで行なっているのは主食などを摂らないしっかりとした糖質制限です。
ここで1つ目のポイントとなるのは、「糖質の代替となる栄養素をしっかりと摂取しているかどうか」。つまり「糖質を抜いた分、脂質を増やす」ということです。
今までの食事から糖質を抜いただけにすると、エネルギー不足で筋肉の分解が活発になり、リバウンド一直線です。
目安としては摂取カロリーの6割位を脂質から摂る感じです。食事だけでは中々大変です。オリーブオイルやMCTオイル(エネルギーになりやすい油)をサラダなどにかけたり、間食として色々な飲み物に入れるなどして積極的に摂取しないと足りません。これがなかなか実践できる人が少ないです。
この脂質を増やすという指導が出来てるジム・トレーナーが本当に少ないです。ただのカロリー制限ダイエットになってしまっています。そもそもトレーナー自身が糖質制限についてしっかりとした知識を持っていないか、短期集中ダイエットで3ヶ月でクライアントを入れ替えるというビジネスモデルなので、その後のリバウンドは関係ないというパターンです。
正しい糖質制限はエネルギーが糖質から脂質にきちんと移行できている状態(ケトーシス:脂質から作られるケトン体を主なエネルギーとしている状態、ケトジェニックダイエットとも言います)になっていないとダメです。

ここで2つ目のポイントです。積極的に脂質を摂る、肉や魚を沢山食べることによる消化能力の問題です。
たんぱく質の消化には胃酸が重要です。血液検査の項目ではペプシノーゲンI、II、そしてⅠとⅡの比率が指標になります。胃酸が少ないと未消化のたんぱく質は腸内で異常発酵し、お腹が張ったり、ガスが溜まったり、下痢や便秘の原因になります。消化能力を超えたたんぱく質は腸を汚すだけです。
脂質の消化には胆汁酸が重要です。これは血液検査の項目ではLDLコレステロールを見ます。胆汁酸の材料になるからです。LDLが低いと脂質の消化が上手くいかないかもしれません。
そして肉や魚を沢山食べると腸内に留まっている時間が長いので腸内で腐敗し、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化し、下痢や便秘になる可能性もあります。
3つ目は肝機能の問題。
糖質制限をすると脂質(ケトン体)にエネルギーが置き換わると上記しました。しかし、赤血球などは糖質しかエネルギーとして使えません。そのため糖質を摂取しなければ、体の中でアミノ酸などから糖を作り直さなければなりません(糖新生)。これを行うのが肝臓で、その代表的な回路を担う酵素としてLDHやALT、ASTがあります。これらも血液検査から読み取れます。これらの数字が適正でなければ、糖質制限には向きません。
以上まとめると、
大事なのは個体差!
・脂質の管理の問題
・消化能力の問題
・肝機能の問題
上記を全てクリアしていれば適応となります。
以上の理由から当ジムでは糖質制限を採用しないのです。また、女性が「キレイで健康」になるダイエットやボディメイクをするのに糖質制限が必要ないからです。
僕自身は、コンテストに出ている時などは糖質制限をしていました。上記の問題を分かった上でです。糖質制限自体は血糖値が安定し、脂肪から潤沢にエネルギーを取り出せるため筋肉を減らしにくいなどメリットもあります。あくまでも目的と手段が合致しているか、そして消化能力や肝機能などの個体差が考慮されているかの問題です。
当ジムの理念は「一生実践できる食事の知識の提供」です。
・個体差を考慮し、
・代謝の仕組みをお客様自身に理解していただき、ご自身で管理ができるようになり、
・食事の正しい知識が付き、「キレイで健康になる」習慣が身に付きます。
*血液検査のデータの項目の数字は敢えて載せていませんが、いわゆる基準範囲は関係ありません。あれは検査の母集団の下と上の5%を異常値としているだけです。健康かどうかの指標にはなりません。そもそもその基準となるデータを測定した母集団が健康な人だけを集められているわけではないのです。