2021/12/20
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ピロリで痩せられない⁉️
こんにちは!
浦和の女性専門 ダイエット&ボディメイク!「キレイで健康になる」パーソナルトレーニング ジム「グッドシェイプ」代表 岡洋介です。
「ピロリで痩せられない⁉️」
今回はピロリに感染している方の為に少し詳しく書きましたので、少し難しいところもあると思いますがご了承下さい。
論文ではピロリと肥満の相関については割れます。
まだメカニズム的に解明されていないところが多々あるのですが、なぜ割れるのか。
ピロリで太る人もいれば痩せる人もいるし、除菌後に太ってしまう人もいるのです。
「ピロリ感染すると※グレリンの分泌が減ります。」
※
・グレリンは食欲↑のペプチドホルモンなので、ピロリ感染により食事量↓、よって除菌すると食事量↑の可能性も。
→この場合はピロリ感染で痩せいて、除菌後にかえって太るパターンです。
・グレリンはインスリンの働きを抑制します。
膵臓ではインスリンの分泌を抑制、脳ではインスリンからのシグナリングを阻害→インスリンによる摂食抑制が効かない。
→この場合はピロリで痩せられないパターンです。
論文ではピロリとインスリン抵抗性に相関ありというものも多数あります。
グレリンは炎症性サイトカイン(シグナル物質)を抑制する働きもあるのですが、これを抑制できないとインスリンシグナルを阻害してしまい、インスリンと働きが悪くなってしまいます。
つまり、この2つのどちらの影響が大きく出るかによって結果が変わる可能性があるのです。
グレリンの食欲による影響が大きく出るのか、それともインスリンの働きが悪くなることによる代謝の影響が大きく出るのか。
基本的にはピロリ感染があるとマイナスの影響の方が大きいです。
他にも代謝の観点では
・ピロリ感染すると鉄↓でエネルギー↓、そのうち甲状腺ホルモン↓で結局痩せにくくなる
・低血糖症状
・ピロリ菌は胃酸にやられないようにアンモニアを出して酸を中和して生き延びています。
アンモニアは人体にとっては有害です。
肝臓ではアンモニアを尿素に変えるためにエネルギーを無駄に消費します。→疲れやすい
そしてこの尿素回路にはセロトニン (幸せ感)やドーパミン(やる気)などの神経伝達物質を作る時に必要な酵素が使われてしまうため、メンタル症状が出てしまう可能性もあります。
脳細胞ではアンモニアによって細胞死を引き起こす可能性があります。
また、その毒性を緩和するためにエネルギーを無駄に消費します。→疲れやすい
まずは※除菌からです。ピロリは痩せられないだけではなく様々なリスクがあります。
※実はピロリ除菌によるデメリットも可能性としてはあります。
除菌することによって元々逆流性食道炎などがある人が、胃酸が増えることで炎症が悪化して食道がん(腺がん)になるケースです。
ただし、ピロリを除菌ないと胃がんのリスクはピロリがいない人に比べてかなり上がります。
胃がんに対する腺がんの羅漢率は50分の1に過ぎません。
もちろんケースバイケースですが、多くのケースでは除菌する方がメリットが大きいのです。
ネットなどのセンセーショナルな記事に惑わされないように、専門の医師に相談して決めましょう。
治療と並行して、漢方の人参養栄養湯にはグレリンを増やす作用があるので、摂食調整や血糖値調整がうまくいくかもしれません。
また、ブロッコリースプラウトなどに含まれる「スルフォラファン」はピロリの除菌に効果があるとされています。
ダイエットでうまくいかない、原因がよく分からない不調がある方。
まずは詳しい血液検査と、それを生化学的に解釈できる方に相談です。
「キレイで健康に」なりましょう!🙂